Twitterでもつぶやいたのですが、少し前にすき家でご飯を食べることがあったのですが、従業員がかなり残念なレベルでした。
すき家でご飯食べたけど、いろいろと残念過ぎてびっくりした。本当に人工知能とかロボットを必要としているのってこういう安さだけで勝負している企業とかブラック企業なんだろうな。ロボットならいくらでもこき使えるし。
— simotin (@simotin13) 2016年9月10日
この前すき家で思ったことが現実化しつつあるようだ。https://t.co/LMecc1NB1thttps://t.co/YJMKKjcT6L
— simotin (@simotin13) 2016年9月20日
常に自分の付加価値を問い続けないといけない社会になると思うが、それをどう受け止めるかはその人によって違うんだろうな。
AIとか人工知能とかロボットといったキーワードが語られることが多いですが、AIやロボットが普及した時にどういった未来になるのか、「労働」と「教育」という視点で考えてみました。
どうして「労働」と「教育」なのか
人工知能やロボットの技術が今後さらに進化した場合、よく言われることですが、人間がやっていることをロボットがやるようになると思います。
- タクシー運転手の代わりに自動運転が普及する
- 飲食店の給仕(配膳)をロボットが行う。
- 各種サービス業(窓口業務)などをロボットが行う。
といったことはそう遠くない将来実現するのではないかと私は思います。
ロボットが人間に代わって働くようになった場合、人間はロボットと異なる仕事、もっというとロボットにはできないような仕事をする必要があります。
では、ロボットにできないような仕事とは何かというと
- 高度な技術、センスなどが求められる仕事(キーワードを上げるとするならば、名人芸・職人・カリスマといった感じでしょうか)
- 人間の感情を扱う仕事(人間関係・ウェット・営業・コンサルティング・カウンセリング・ヒアリング・接客業)
といった職種が思いつきます。
安価な労働力をこき使いたい奴が得をする
ロボットやAIが人間の代わりに仕事をするとなると大きく変化するのは当然「人件費」です。
例えばロボットであれば「深夜残業手当」も「休日出勤手当」などは不要ですし、24時間365日働かせても何も問題ありません。
ですので、Twitterでもつぶやいた通り、安い人件費で人手を沢山確保したいデフレ系企業や単純労働の多い工場等にとってはロボットは大変嬉しい存在になるはずです。
ブラックだブラックだと叩かれている企業も、ロボットを使って安くて安定した品質で製品やサービスを提供できれば、一転して優秀な企業として世間から評価される可能性があります。
マニュアル人間が損をする
ロボットが活躍する職種というのは単純作業やマニュアル化しやすい作業です。
単純作業やマニュアル化された作業をロボットがするようになれば、当然そこで働く人間は必要なくなります。
そうなった時に、そこで働く人間はどうするのか?
恐らくロボットの仕事を管理したり、ロボットには対応できない仕事(恐らく対人的な仕事)をする人が必要になるのでそういった仕事へとシフトしていく流れができると思います。
そういったロボットには対応できない仕事は、それまでの単純作業よりワンランク上の知性や能力が求められることになります。必要な人の数も従来の作業していた数よりは少なくなるでしょう。
管理する仕事にありつけなかった人はどうなるのか?
仕事にあぶれ職を求めることになりますが、世間には単純作業の仕事は恐らく限られており、また時給(単価)も今と比べて安くなるであろうと思います。
言われたことしかできない人、自分の頭で考えて行動できない人を指して「マニュアル人間」という言葉がありますが、プログラムされていないことはできないAIやロボットは人間ではないですが、まさしく「マニュアル人間」です。
しかし、学習する機能を持ったロボットであれば「マニュアル人間」以上に優れた存在になることは明らかです。
そう考えれば、仕事を得たいと思っている人間が最もしてはいけないことは、「マニュアル人間になること」です。
この考えは、以前ロボットと人間の違いについて考えた記事にも書きましたが、
相手の立場に立って考えて行動しない(愛の無い行動・心無い行動)をする人がいますがそういった人「マニュアル人間」として淘汰されていくんじゃないかと思います。
mcommit.hatenadiary.com
というより個人的には淘汰されて欲しいと思いがあります。
というのも、皆さんも1度や2度は経験されたことがあると思いますが、例えば市役所に行って窓口の人が
「ここの窓口ではそれはできないのでXXのところに行ってください」
とか
「必要な書類を揃えてからくてください」
などと無愛想な態度で応対されることがあります。
窓口業務はいわば接客業・サービス業なのでそのような応対をするのは本来仕事ができていないことになると思いますが、役所ではこういった人はときどき見かけます。
※もちろん親身になって丁寧に対応してくださる方の方が多い思いますが。
こういった人達の業務はロボットに置き換わってもサービスを受ける側の人間としてはデメリットは少ないです。
むしろ相手がロボットであれば、相手が機械だと初めからわかっている分感情的にはなりにくいでしょう。
役所の人側をフォローする立場で考えると、窓口にはちょっと変わった人やクレーマーのような人も一定の割合でくるので、受付業務は決して楽な仕事でもなければ楽しい仕事でもないかと思います。窓口の人がそう感じるのであればなおさらロボット化を進めてもよいかと思います。
これからどうすればよいだろうか
いろいろと書きましたが、今後人工知能やロボットの技術が進んでいく中で、マニュアル人間を量産しないような教育が必要なんじゃないかなと思います。
個人的には、
いろんなことを広く浅く学ぶのではなく、自分の好きなことを早く見つけて、長い時間それに取り組むような教育
が必要なんじゃないかなと思いますが、これからの社会と教育がどうなっていくのか気になるところです。