いまから君が社長をしなさいを読んだ
ここ最近読書録ばかり書いていますが、
今日も1冊読みましたので書いておきたいと思います。
「いまから、君が社長をしなさい。 ~経営思考を身につけるインバスケット・トレーニング~」
という本を読みました。
先週、知り合いの方と食事をさせて頂いた際に勧められたインバスケット思考という
簡単に言うとビジネススキルを図るゲーム!?に関する本です。
この本は、基本的に物語形式で書かれているのですが、20件のビジネス上の課題(問題)に対して、
「あなたならどう対処しますか?」
という読者に対する問題提示があります。
なので読むときは、課題に対して
「俺だったらこうする!」
「それはおかしいでしょ!」
などと頭の中で考えながら読み進めることになります。
問題提示のあと、主人公の西沢という人物を中心に、
問題の解決方法について登場人物達が議論するという流れになっています。
そして登場人物が議論をする過程で、読み手に対して問題の答え合わせをしていきます。
※答え合わせというよりは考え方を教えてくれるという方が正確かもしれません。
問題集ともパズルとも違うスタイル(これをインバスケットゲームというのでしょうが)なので、
私にとってはすごく新鮮で面白かったです。
本書で一番印象に残ったのは、
物語のエンディングがすごく感動的な終わり方をしていたことです。
久しぶりに、本を読んで泣いてしまいました。
「何のために会社を経営するのか」「何のために働くのか」
ということをもう一度考えさせてくれるエンディングでした。
私も自分の持つビジョンや理念をもう一度考えてみたいと思います。
一方、この本のイマイチだなと思った点は、
各問題のレベルは、ビジネスの初歩的なレベルだと感じたことでした。
模範回答として書かれているような内容は、稲盛和夫さんの本や、佐々淳行さんの本に
出てくるような話が中心でしたので、少し物足りないなと感じる点もありました。
知人の方には、著者の鳥原さんの他の本もお勧め頂いたので読んでみたいと思います。