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社長失格を読んだ

最近社長失格という本を読みました。だいぶ前にも読んだことがある本だったのですが、久しぶりに読んだら面白かったので読書録を書いておきたいと思います。

読みたくなった理由

実は私が、この本を読むのは2回目になります。最初にこの本を読んだのは2013年頃だったと思います。当時、会社を辞めて個人事業主になったばかりで、起業や経営に関する本を読み漁っていました。この「社長失格」のほかに「不格好経営」、「今から君が社長をしなさい」など読んでました。

久しぶりに読みたくなった理由ですが、twitterで「平成ネット史」というハッシュタグのついたツイートがTLに沢山流れてきていて、
その中にハイパーネット社と夏野剛さんとに関するツイートを見つけて、この本のことを思い出し、懐かしさのせいか急に本書を読みたくなりました。
初めて読んだときはブックオフの中古で買ったような気がしますが、Kindle版が出版されており、すぐに読みたいという気持ちも強くてポチってしまいました。

面白かったところ

この本は板倉さんの体験談ですので基本的にノンフィクションの自伝ということになると思うのですが、物語として非常にわかりやすい筋書きになっていて、
前半はダイアルQ2やインターネットを使った画期的なアイデアで順風満帆に会社に板倉さんの会社が成長していく様子がかかれています。
そしてビルゲイツにあってビジネスを賞賛されるところをピークとして、後半はビジネスモデルの弱点に気付いた銀行団に見切りをつけられ融資の返済に追われ転落していくというストーリーです。後半で、銀行の人が貸したお金を取り立てに来た時の様子などは読んでいて怖くなってくるものがありました。

多少の脚色などはあるのかも知れませんが、恐らく記憶を頼りに当時の様子を臨場感あふれる文体で書かれていて引き込まれるものがありページをめくる手が止まりませんでした。

感想

日本人は社会的弱者に厳しいというイメージがありますが、著者の板倉さんのように何かで失敗した人に対しても接し方が厳しいのではないかと思いました。読んだ後で思いました。
「敗軍の兵はよく学ぶ」と言いますが失敗した人や組織に属していた人がその後に成功するというのはよくあるのではないでしょうか。本書で登場する夏野さんもハイパーネットを退職された後はドコモでi-modeの開発で活躍されたわけですし。

関係者で多少なり不快に思われる人はいるのかも知れませんが、過去を振り返って、失敗した原因などを分析し語るというのは失敗した人にしかできないことですし、ある意味ではその失敗というのは人々に語ることによってその人が世の中に提供できる資産であるように思います。ビジネスに限らずこの書籍のような失敗談を語るというスタイルのコンテンツは(失礼ですが)面白いし、得られるものも多いのではないのかと思いました。

社長失格

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