日曜日に子供を連れて本屋さんに行ったときに衝撃的な本が発売されていたので即買いしました。
その名も
「Rubyのしくみ」
Rubyのソースコードは数年前に仕事で拡張モジュールを書く必要があって以来
時々読んだりするようになりました。
当時は青木峰郎さんのRubyソースコード完全解説のWeb版を読んでC言語で繰り広げられる
Rubyの世界を必死で学びました。
ちょうどそのころ、まつもとゆきひろさんがセミナーで大阪に来られることがあって
自分もセミナーに参加して「プログラミング言語Ruby」にサインを頂きました。
まつもとさんとお話ししているときに、
「いやぁ~、拡張モジュールって作るの難しいですね~」
と軽いノリで発言したら
「そうかなぁ!?ソース見ればわかるとおもうけどなぁ~」
と軽く怒られてしまいました。
今ではまつもとさんが怒られた理由がよくわかります。
まつもとさんとしては、C言語でRubyのライブラリを容易に作れるようにC言語のAPIを十分設計し、実装しているし、実際に多くの標準ライブラリがC言語で書かれているという思いがあったんだと思います。
Rubyのソースコードを多少なり読み、メーリングリストを購読し、Rubyの開発の歴史などを理解した今ならそのことがよくわかりますが、
泥縄式にRubyのソースコードと格闘していた当時の自分には、
「いやぁ~、拡張モジュールって作るの難しいですね~」
というのが本音でした。
そういった思いもあるので、このような
「Rubyの内部について教えてくれる書籍」
が発売されたというのは本当に衝撃的で、「待ってました!」という気持ちでいっぱいです。
この手の本はあまり売れないのか、青木峰郎さんの「Rubyソースコード完全解説」は絶版になっていてamazonの中古品ではかなり高価な値段で取引されているようです。
Rubyと言えばRailsみたいな風潮がありますが、
私自身はRailsは便利だとは思いますがどうしても好きになれません。
組み込みソフトウェアの開発を主にやっている経験からか、低レイヤが好きなのでRailsのように超高度に抽象化された世界になじめないのです。
だいいち、
敷かれたRailの上をただ歩く人生なんて、HappyでもHackingでもないぜ!
という思いが腹のそこからふつふつの湧き上がってくるのです。
なので青木峰郎さんが、Hotlinkやtwitterで「Rails嫌い・いけてない」
みたいな発言をされているのを読んだ時は、
「あぁ、同じことを感じてる人がRubyのコミッタの中にもいるんだなぁ。」
とすごく心が救われました。
話はそれてしまいましたが、
「Rubyのしくみ」
Rubyのしくみ -Ruby Under a Microscope-
- 作者: Pat Shaughnessy,島田浩二,角谷信太郎
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2014/11/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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しっかり理解したいと思います。
I love Ruby! Happy Hacking!