「強いチームはオフィスを捨てる」を読みました。
強いチームはオフィスを捨てる: 37シグナルズが考える「働き方革命」
- 作者: ジェイソン・フリード,デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン,高橋璃子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/01/24
- メディア: 単行本
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「在宅勤務(リモートワーク)のすすめ」みたいな感じの内容で、リモートワークのメリットが語られています。
リモートワークのデメリットも書かれていた点は素晴らしいです。
私は、この本を読む前はリモートワークに対して懐疑的でした。
そしてこの本を読んだ後はどうかと聞かれると、やはり懐疑的に考えています。
ですがリモートワークに対しての思い込みが少しなくなったように思います。
その意味では読んでおいて良かったなと思える本でした。
私がリモートワークに対して懐疑的な一番の理由は、
コミュニケーションの質が劣化する
からです。
リモートワークする際のコミュニケーションは、メールやSkypeなどのツールを使ったデジタルのコミュニケーションが中心になります。
作業の指示や情報共有に関しては、これらのツールを使ったコミュニケーションで基本的に問題ないと思います。
しかし、私はコミュニケーションというのは文面や会話だけではなく身振り手振りや表情など含めてコミュニケーションだと思います。
日本の諺にも、
「目は口ほどにものをいう」
という諺があります。
Skypeの音声会議では、相手がどんな表情で会話しているかわかりませんし、メールの文面からは相手の感情を察することもできません。
※メールのコミュニケーションの危険性に関してはこの本でも書かれていました。
デジタルなツールを使ったコミュニケーションでは、
最初から伝達できる情報量が限られており、このことがリモートワークに対する一番の懸念点です。情報が欠落するというデジタルが持つ特徴ですね。
■リモートワークの実際
実は私自身、実際にリモートワークでWebアプリケーションの開発のお手伝いをさせて頂いたことがあります。
今はほかの仕事や忙しいこともありちょっとお休みしていますが、6か月程度開発に参加させて頂いていました。
リモートで仕事をするにあたってオフィスに訪問したのは片手で数えるくらいで、あとは完全に自宅で作業をしていました。
毎週1回情報共有のためのミーティングをSkypeが行われていました。
私が懸念しているSkypeやチャットツールを使ったコミュニケーションの問題も、経験のある開発者同士であればきちんと話ができるのであまり問題にならなかったような気がします。
また、Skypeでのミーティングの際は、固い話ばかりにならないような配慮がしっかりとされていました。
コミュニケーションに関しては新入社員を育てないといけない場合や、元々コミュニケーションが苦手な人と一緒にリモートで仕事するような状況だと問題になりそうですね。
コミュニケーションの問題は、開発者・社員同士ではあまり問題にならないかもしれませんが、顧客に対しての営業やサポートではそうはいかないと思います。
実際にお客様の元に伺って話をするのがベストなので、仕事の全てのフェーズが
リモートワークで賄えるわけではないと思います。
■できればリモートワークで仕事してみたい
リモートワークに懐疑的ではありますが、完全にリモートワークで仕事が成立するのであれば絶対にリモートワークの方が良いと思います。
なぜって聞かれると、
沖縄・宮古島が大好きな自分は、宮古島にリモートワーク用のオフィスを構えて仕事をしたいからです。
職場のすぐ隣にこんな世界は広がっているって素敵やん!
午前中は仕事する。
午後は1~2時間、ビーチで泳いだりシュノーケリングしたりして楽しんでから
仕事をする。
その日その日で仕事をする日と思いっきり遊ぶ日を分けてもいいし。
※LCCのおかげで沖縄までは安くいけるようになってきてるのもありがたい!